2023年3月12日、衝撃のニュースが世界中を駆け巡りました。
なんと、ロベスピエールがダントンに宛てて書いた手紙ヴェルサイユで競売にかけられたというのです！ロベピとダントンは友情関係にあったことがこれまでたくさんの作品の中で書かれてきましたが、二人の間の書簡はこの１通しか残っていないそうです。2023年３月12日にヴェルサイユで競売にかけられました。推定価格は10万～20万ユーロ。日本円で1439〜2878万円相当になります。
以前はMusée des manuscrits de Paris（パリ写本博物館とでも訳しましょうか）に所蔵されていたそうですが、閉館に伴い競売にかけられたそうです。といっても調べてみたら、この博物館は2014年に閉館していました。
この手紙は、妻ガブリエルを亡くし悲嘆に暮れるダントンを、ロベスピエールが慰めるという内容になっています。「死ぬまで君（tu）を愛するよ」といったようなセリフもあります。
結局、この手紙は218,750ユーロで落札されたようです。現在の日本円だと3000万円以上ですね！
ちなみに前掲のフィガロ紙には、「qui mériterait logiquement sa place dans un musée national ou les archives françaises」、つまり「国立博物館やフランス公文書館に所蔵されるべきだ」と書かれています。ロベスピエリスト協会が、ロベスピエールの故郷アラスにロベスピエール博物館を建設予定だそうで、願わくは彼らが落札していれば良いのですが……。
と思っていたのですが、ニュースを見るに個人のコレクターが落札した様子。
我々がこの手紙をいつか生で見ることはできるでしょうか……？
ちなみにロベスピエールとダントンについてもっと知りたい方は以下の文献がおすすめです！1789予習にもいかがでしょうか♪
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