フランス革命聖地巡礼

人権宣言フランス革命

本日7月14日は我らがオスカル様の命日であり、バスティーユ陥落の日でもあります!

本日は革命記念日を祝して、フランス革命の聖地巡礼スポットをご紹介します!

パリ市街地

ロベスピエールの生活圏は狭い

佐藤賢一の『小説フランス革命 17巻 ダントン派の処刑』には、ロベスピエールに関して以下のようなダントンのセリフがあります。

デュプレイ屋敷に暮らして、出かける先はテュイルリ宮かジャコバン・クラブだけ。いずれもサン・トノレ界隈で、徒歩五分の輪のなかだ。そこまで狭められて、あいつの現実は必要最低限なんだ。いいかえれば、最大限に邪魔が入らない。観念ばかりが温室の花のように育つ。

佐藤賢一, 2015, p.103 (電子書籍を参照しているので、ページ数は紙の本と異なるかもしれません)

まさにその通りで、ロベスピエールの生活圏は全て徒歩で回れます。ぎゅっと詰まっていますので、気軽に観光することができますよ◎実際に徒歩で巡ってみると、ロベスピエールをはじめとした革命家の気持ちを追体験できて感動します!

デュプレイ屋敷

まずはロベスピエールの下宿先、デュプレイ屋敷へ。

ロベスピエールの下宿先。もっと大々的に書いてくれても良いのに(泣)

ロベスピエールは1791年からテルミドールのクーデターの日までここに下宿していました。確かクートンもここに住んでいたんですよね。

実際に行ってみると、全然写真を撮ってるひともいないし、キャプションも小さすぎで、あまり観光地っぽくなかったような……。ロベスピエールの心情を思うとやりきれない気持ちになります。やはりフランス人からすると負の遺産という側面が強いんですかね。

ジャコバン・クラブ

続いてジャコバン・クラブ。こちらは何のキャプションもなく、何度も不安になって住所を確認しました。が、やはりここらしい。今はブティックが立ち並んでいました。


ジャコバン・クラブ跡地。何のキャプションもなかった……。兵どもが夢の跡。

パレ・ロワイヤル

続いてパレ・ロワイヤル!宝塚ファンなら知らぬ人はいないのではないかというほどの有名観光地です。こちらは今も賑やかでした。

コルドリエ・クラブ

続いてダントン関連の聖地巡礼です。まずはコルドリエ・クラブ。

コルドリエ・クラブ跡地!!結構探しました。

現在はソルボンヌ大学の敷地の一角になっている模様。この看板を見つけることができず、結構探しました……。

サン・タンドレ商業路地

続いてダントンやマラーの家があったサン・タンドレ商業路地に行きました。小洒落た通りです。

ロベピの下宿先からダントンの家まで徒歩で行けないこともないけど、ちょっと遠いですね(Google Mapでは約30分)。こういう地理的要因も彼らの友情に影響を与えていたんでしょうか。

ダントンやマラーの家があった界隈の路地。雰囲気ありますね。

カフェ・プロコープ

さらに革命家の溜まり場といえば……。

カフェ・プロコープ!!ここで革命家たちが語り合っていたのか。

写真が若干斜めっていますが、カフェ・プロコープです。パリで一番古いカフェで、革命期にはロベスピエールやダントン、マラーなどが集まって政治談義をしていたとか。革命家気分を味わうにはもってこいの場所です!

そしてカフェ・プロコープ周辺を歩いていたら、最高にカッコ良いダントン像を発見!

ジョルジュ、君はパリ市民から愛されているな……。

オデオン駅のそばにはダントンの銅像が。自分の住んでいた家の近所にこんなに立派な銅像を立ててもらえるなんて、ダントンも草場の陰から喜んでいるのではないでしょうか(それに比べてロベスピエールの扱いよ……)。

さらに近所にはエベールやリュシル、デムーランの家もあります。ダントンの家から徒歩十分もかからない。そりゃあズッ友になるわな。

バスティーユ

少し離れますが、ベルばらファンとしては絶対行っておきたいバスティーユへ。

アンヴァリッドから徒歩で行きたかったのですが、あまりの遠さに断念しました。こんな距離を歩く昔の人ってすごい。私には無理。アンヴァリッドも行ったのですが、写真撮り忘れました……。

曇り空のバスティーユ。「フ…ランス……ばんざ…い…!」

あいにくの曇り空でしたが、ここでオスカルが死んだのか……と思いを巡らせ、心ゆくまで堪能してきました。鳩が数羽うろついていて、アニメ『ベルサイユのばら』を思い出して苦しくなりました。

ちなみにバスティーユ駅はこんな感じ。

バスティーユ駅にはこんな展示がありました。

カルナヴァレ美術館

バスティーユ駅から徒歩で、カルナヴァレ美術館にも行きました。フランス革命ファンの皆様はぜひ行ってください!(ネット上で)穴の開くほど見たあのロベスピエールの肖像画が飾ってあります!!もちろんダントンやデムーラン、リュシルもいます(肖像画)。他にも、アントワネットたちの最後の持ち物や幽閉されていたときの遊び道具なども展示されていて、胸が苦しくなりました。

カルナヴァレ美術館には革命期だけでなく、先史時代から現代に至るまでのパリの歴史が展示されています。革命期の展示にあまりに時間を費やしすぎたため他の時代の展示はほとんど見れなかったのですが、リストやショパンなどの展示もありました。生田大和ファン必見の地ですね。

公式HPはこちら↓

The Musée Carnavalet
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コンコルド広場

ここが革命広場……!ルイ十六世、マリー・アントワネット 、そしてロベスピエールらの処刑が行われた場所です。

コンコルド広場付近。どこを撮るのが正解なのかよくわからず。

もっとおどろおどろしい感じかと思っていたのですが、そんなこともありませんでした。何やら楽しそうに行き交う人々であふれています。約230年前には毎日のように人々が処刑されていたなんて信じられない。

ベルサイユ周辺

なんでパリ周辺の写真が夜撮ったものばかりなのかというと、昼間はベルサイユ宮殿に行っていたから!!

ベルサイユ宮殿の写真はネット上にもたくさん転がっているので、ここでは割愛。

ベルサイユ宮殿付近の革命関連の場所を紹介します!

ムニュ・プレジール館跡

三部会の議場だったムニュ・プレジール館跡です。ここでロベスピエールは雨に打たれていたんだなあ(『ベルサイユのばら』参照)と感慨深い気持ちになりました。しっかりベルサイユ宮殿を堪能したあとに向かったので、こちらも夕方の写真です……。

ムニュ・プレジール館跡。現在は「Centre de Musique Baroque de Versailles」になっています。

球技場

ムニュ・プレジール館を見たあとは我らが球技場へ!

ジュ・ド・ポーム通り!!テンション上がる。
残念ながら、球技場跡地は工事中。こんな展示がありました。

議場から球技場まで歩いてみました。これが結構遠くてびっくり(Google Mapでは徒歩20分になってたけど、それ以上に感じました)。追い出された議員たちはどんな会話をしながらこの道のりを歩いていたのかな〜と妄想が捗りました。

球技場に来たらやることは1つ!この有名な絵↓に描かれているロベピのポーズをして記念写真を撮りましょう。

さらに勇気のある方は「誰のために踊らされているのか」と熱唱してみてください。

涙をのんで断念した観光地

コンシェルジュリーとカタコンブ

実は、計画にはあったのに行けなかった観光場所が2つ。

それがコンシェルジュリーとカタコンブです。

コンシェルジュリーについては、もともと観光するつもりでシテ島までは行ったのですが、コンシェルジュリーを前にして圧倒的な負のオーラのようなものを感じ、どうしても中に入れませんでした……。コンコルド広場は普通に闊歩できたのに。

カタコンブにはロベスピエールたちの骨が埋葬されているそうですが、コンシェルジュリーにもいけないビビリの私がそんな骨だらけの場所に行けるわけない……と断念。強くなりたい。

サン=ジュスト、ロベスピエールの下宿先

また、当方のリサーチ不足でサン=ジュストの下宿していたホテルやロベスピエールの最初の下宿先などにも行けなかったのが残念。次は万全な準備をして臨みたいです。

アラス、ブレランクール

それから、次にフランスに行くときはパリから足を伸ばして、ロベスピエールの出身地アラス、サン=ジュストの出身地ブレランクールにも行きたいです。ロベスピエール、サン=ジュストの家は一応観光スポットになっている模様。これらに行かずして成仏できるわけがない。

サン=ドニ大聖堂

1789でしょっちゅう出てくるサン=ドニ大聖堂。「私は神だ」が歌われる場所です。アントワネットやルイ16世の亡骸もこちらにあるそう。こちらにもいつか行ってみたいなあ。

ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し

フランス革命にハマってから、絶対にいつか行ってみたいと思っていたパリ。

きっとパリに行ったら『ひかりふる路』や『1789』の曲を口ずさんじゃうんだろうな〜と思っていたのですが、意外や意外、口をついてでたのは「セーヌに架ける鉄の橋 グラン・パレのガラス屋根 夢を乗せて走るメトロ エッフェル塔そびえる 夢の街パリ」という『ピガール狂騒曲』の一節。

宝塚歌劇によって刷り込まれたパリへの憧れというものが、私の中でいかに強いかを再確認しました。正直、私はパリ自体よりも、「パリへの憧れ」が好きなのかもしれません。

いつか、7月14日にパリに滞在してみたいと思います!

皆さんもフランスに行かれる際には、ぜひルーブルやオルセーだけでなく、フランス革命にまつわる場所にも行ってみてください!

参考文献

佐藤賢一(2015)『小説フランス革命 17巻 ダントン派の処刑』東京:集英社.

(本ブログでは、DMMbooksで購入した電子書籍を参照しています。ページ数が紙の本とは異なるかもしれませんが、ご了承ください。)

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フランス旅行必携の書。

革命家の足取りを知るのに最適の本。この本を使って場所を特定したりしました。

おだちんの演技力がすさまじい。「女装した男性」にしか見えないのが本当にすごい。

私がフランス革命に沼ったきっかけ。

こちらは私がロベスピエール沼に落ちたきっかけ。

今回紹介した場所は1789にもたくさん出てきますよ〜!

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