2023年7月に読んだもの

どこかの宮殿身辺雑記

毎月記録をつけようと思っているのに、6月はすっかり忘れていました。今月も何を読んだかうろ覚えですが、どうにか記憶を引き摺り出してみます。

乗代雄介『本物の読書家』

え、待って、私めっちゃこの人の作品好きだわ……!となりました。コラージュが好きなのかも。現代アートっぽくないですか?文学批評と文学が混ざっているのも良いし、小説と現実世界のあり方を考えるという私の興味どストライクな本でした。何回読んでもよくわからない部分もあったのですが、それも楽しい。数年後にもう一度読み返してみたい作品です。

表題作については、「これは完全にジョジョじゃん……」となりました。個性の強いキャラクターが出てくる作品全部を「ジョジョじゃん」と思う癖、やめたいです。でもジョジョなんだ。きっと何らかのスタンドを持っているに違いない。

サガン 『悲しみよこんにちは』

夏になると読みたくなります。

今まで何度読んでもよくわからなかったのに、急に「わかった」という感覚になりました!!視界が開けた。今年は(私の中で)『悲しみよこんにちは』記念イヤーです。

サガン 『打ちのめされた心は』

『悲しみよこんにちは』が「わかった」感覚になって以降、空前のサガンブーム到来です。

こちらは未発表の長編小説(未完)で、サガンの息子さんが偶然原稿を発見し、どうにか校正して出版したという経緯の本。続きが気になりすぎました。

小林エリカ『マダム・キュリーと朝食を』

こちらも『本物の読書家』のように様々な文章が引用されていて、私の好みどストライクだったんですが、正直よくわからなかった。このわからなさが心地よいというか、今はわからないままで置いておこうと思いました。『悲しみよこんにちは』のように、いつか視界が開ける日が来る気がします。そのときを楽しみにしておこう。

ガブリエル ガルシア=マルケス 『百年の孤独』

今年になって小川哲さんにハマり、彼のインタビュー記事を読んでいたらこの本が紹介されていたので手に取りました。魔術的リアリズムと呼ばれる手法を用いた作品を読むのはこれが初めてだったのですが、度肝を抜かれました!この本を読んだ前と後では世界の見え方が変わる気がする。具体的に何が変わったのかはうまく言語化できないけど。ただ、名前がややこしすぎて何度も前に戻って読み直しました。名前がもっとわかりやすかったらとっつきやすいのにな〜。

文月悠光『臆病な詩人、街へ出る』

さらーっと読んだ。日々出会う感情を置き去りにせず、ここまで向き合えるのはすごい。

駒村圭吾『主権者を疑う ──統治の主役は誰なのか?』

私が求めていたのは!!この本だよ!!となるほどの衝撃。

ロゴスとしての神から、現代日本の改憲問題、さらに成田悠輔氏の無意識民主主義まで網羅しています。『第三身分とは何か』を著したシェイエスまで出てきて嬉しい。しかしまだまだ理解できていないのでもう一度読み直します!

今月もたくさん本を読みたいと思います!!

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