1789キャスト別感想⑨輝月ゆうまペイロール、ひろ香祐ルイ16世、天飛華音フェルゼン

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1789キャスト別感想第9回目の今回は輝月ゆうまペイロール、ひろ香祐ルイ16世、天飛華音フェルゼンについてです!

輝月ゆうまペイロール

まずはまゆぽんペイロール。なんといっても、拷問のシーンがリアルでしたね。礼真琴ロナンと息ぴったりで、本当に鞭があたっているかのようでした。

まゆぽんペイロールからは、平民をいじめることが楽しいと思っているというよりは、職務に忠実な印象を受けました。なんとなーく、レミゼのジャベールっぽさがあったような。

バスティーユ陥落後も王族の側についたのか、あるいはジャベールのような葛藤を経験するのか。そんな妄想が膨らむキャラクターでした。

ひろ香祐ルイ16世

めちゃくちゃ良かったです……!優しいけれど不器用という感じ。池田理代子先生の中のルイ16世像を体現しているかのようでした。

日本版1789でのルイ16世はギロチンがお気に入りのようで、いたるところにミニギロチンが出てきます。「呑気にギロチンの改良してるけど、お前が殺されるんだぞ。。。」という皮肉さを演出するという意図もあるかと思うのですが、今回のひろ香祐ルイ16世からは、「どこまでも民衆のためを思っているが、方向性が間違っている不器用な国王」という印象を受けました。多分、ひろ香祐ルイ16世は、「死刑に処される国民が、せめて無駄に苦しまなくてもすむようにしたい」という優しさから、あんなにギロチンに固執しているような気がします。もちろん、自分が機械いじりが好きだというのもあるんでしょうけど。

さらに、王太子を亡くして悲しんでいるアントワネットには錠前を作ってあげるという「優しさ」。ルイ16世は錠前をもらったら嬉しいのでしょうが、アントワネットが錠前をもらって喜ぶとは思えません。優しさは持っているのに、全く相手のことをわかっていない感じがここでも出ています。

相手のことを考えずに、自分の意見を押し付けた結果としてのギロチン改良や錠前プレゼントなのではなく、あくまでも「優しさはあるけれど全く相手の望むことがわかっていない」という残念さがうまく出ている役作りだなと思いました。

そういえば全然関係ないんですけど、1789のフランス語版wikiを見て笑ってしまいました。

1789 : Les Amants de la Bastille — Wikipédia

日本での上演のことについても書いてあるのですが(変更点やキャストについてなど)、タカラジェンヌの名前がとんでもないことになっています。

「愛希」→「あいき」、「極美」→「ごくび」、「天華」→「てんか」(まあわかる)、

「瀬央ゆりあ」→「Louria Seo」(ルゥリア!?)、「碧海さりお」→「Sario Aoikaï」(あおいかい!?)、「輝咲玲央」→ Léo Kisaki(かっこいい!でも惜しい)、

「ひろ香祐」→「Hiro Kasuke」(ヒロ・カスケ!?!?フランス語読みだとイロ・カズケ!?)

そうか、「ひろ 香祐」だと思ったのか……とじわじわきてしまいました😂

ウィキペディアンの方、ぜひ修正をお願いします笑

天飛華音フェルゼン

アントワネットとのデュエットがなくなったので、月組版・東宝版より出番が減っていましたね。でもフランス版はもっと出番が少ないので(しかもフランス版だとアントワネット×フェルゼンよりもアントワネット×ポリニャックの恋愛要素の方が強い気がする)、やっぱり日本ではフェルゼンって超人気かつ重要人物だよなあと再確認しました。

出番こそ少ないですが、剣捌きやマント捌きはまさに貴族そのもので、気品あふれる姿でした。

対等な立場でアントワネットを愛しているというよりは、騎士道精神を感じる役作りだったように思います。しかし本当に天飛華音フェルゼンが素敵すぎて、有沙瞳アントワネットが「本当に愛するべき人を見極めなきゃだめよ」といったとき、「なんでフェルゼンじゃダメだったの😭😭」となりました。

ロナンとオランプは身分違いでも革命によって結ばれる未来がありますが、アントワネットとフェルゼンの場合はそれがない。それは彼女が王妃であり、妻であり、母であるから。「人は誰も幸せ求める権利がある」というけれど……。うーん、難しい。

おわりに

とりあえず1789のキャスト別感想は以上になります!役名のついている方全員について書きたかったのですが、さすがに全員は追えず(泣)。

長くなりましたが読んでいただきありがとうございました!

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愚鈍な王と思われがちなルイ16世ですが、近年になって再評価が進んでいるそう。ルイ16世の新たな側面にスポットを当てた著書。

アントワネットとフェルゼンの書簡を、後世の研究者が解読しちゃいました。

最近、フランス版1789を見返しているのですが、日本の1789とは全然印象が違います。『ベルサイユのばら』があっての日本版1789なのだなあと再確認させられました。来年はいよいよ雪組で上演されますし、まずは1巻読んでみてはどうでしょうか?

ちなみにkindle unlimitedに入ると、無料で読めるみたいです!30日間無料体験もできますので、とりあえず無料体験に申し込んで、期間内に読みたい本を読破すると良いかもしれません◎

今回の1789を見ていて、宝塚でレミゼが見たいと改めて思いました!

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