『2人だけの戦場』ざっくり感想

2人だけの戦場2人だけの戦場

当ブログ、リアルタイムでの感想は書かないというつもりで始めたのに、最近そのルールを破ってばかりです。今回は花組の『2人だけの戦場』(作・演出/正塚晴彦)について、簡単な感想を記していきます。

ざっくり感想

「こんな重厚な作品を宝塚でやるの……?」と衝撃でした。シンクレア(演:柚香光)もクェイド少佐(演:航琉ひびき)も、検事(演:峰果とわ)の言い分もかなり掘り下げられているように感じました。もちろん戦争には反対ですが、「他の地域で内乱を起こさないために武力制圧を」(多分そういうことですよね?)というクェイド少佐の主張もなるほどそういう意見もあるんだなあと思ったり。そもそもこれまで政府は少数民族たちに攻撃をしているはずなので、もう引き返せないという感じでしょうか。それから検事が「この事件は政治的信条に基づくのではなく、単なる一人の士官不適合者による上官殺人事件」と主張していたのが印象に残っています。その方がお上的には処理しやすいんでしょうかね。本当はシンクレアの高い理想が招いた事件であるにもかかわらず、このように矮小化をしようとするというのが妙にリアルです。

私の大好きな作品『ひかりふる路』のように、理想と現実を描くストーリーではありましたが、『2人だけの戦場』の方がより現実の生々しさ、どうにもならなさを描いているように思えました。最後はライラと再会してハッピーエンド!みたいな感じにはなっていますが、シンクレアの諦念を思うとやりきれないですよね。平和という理想に燃えながらも戦争に参加せざるをえなくなったシンクレアの姿を見守っていたクリフォードも、どのような気持ちで日々を過ごし、この法廷に立ったのだろう、と妄想がとまりません。

また、『2人だけの戦場』というタイトルの意味も厳密には何を表しているのか気になりました。本作品では、ライラとシンクレア、ラシュモア軍曹(演:羽立光来)とエルサ(演:朝葉ことの)カップルが対比されていますが、他にも印象的な2人組がたくさんでてきます。どうにか平和を保とうとするシュトロゼック(演:高翔みず希)とハウザー大佐(演:凛城きら)、上司と部下という関係でありながら激しく対立しているハウザー大佐とクェイド少佐(演:航琉ひびき)、士官学校時代からの友人だけど性格の異なるシンクレアとクリフォードなどなど……。クィアな読解ができそうな作品です。

おわりに

以上、作品に関するざっくり感想でした!タカラジェンヌの方たちの演技は言うまでもなく、とても良かったです。本当にみんな良かったです……(語彙力の崩壊)。凛城きらさんのユーモアたっぷりの演技が最高でした。それからアルヴァの希波らいとくん!!ワイルドな役柄がこんなに似合うとは……!ロミジュリのティボルトやってほしいです。

次回に続く、かな??

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ちなみに私のように『二人だけの戦場』に感銘を受けたかたにおすすめなのがこちらの本、『男役の行方: 正塚晴彦の全作品』。『二人だけの戦場』をはじめとした正塚作品が解説されています!『愛するには短すぎる』についての章もあるので、雪組全ツに向けて読むのも良いですね◎ 私も読んでみよう。

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