こんにちは。今日は月組公演『応天の門』について、少し思ったことをまとめていきたいと思います。
月組公演『応天の門』で好きなシーン
月組公演『応天の門』、業平と高子の和歌のシーンや、長谷雄・白梅ちゃんのコミカルなシーンなどたくさん好きな場面があるのですが、一番印象に残っているのは、昭姫と道真の会話シーン。
唐に憧れる道真に対して、昭姫が「どこに行くかよりも、何をやるかが大事。どこにいたって結局は同じ」というようなことをいうのですが(うろ覚えですみません)、この昭姫のセリフがとても良いなあと思いました。
確か月組公演では昭姫の過去については明かされていないと思うのですが、原作漫画では彼女の過去も描かれています。
実は昭姫はもともと唐の後宮で働いていたのですが、わけあって日本に渡来。そして双六などをする遊び場を経営するようになった、という経緯のようです。
詳しくは原作漫画の6巻をご覧ください↓宦官も出てきます……!
遣唐使中止フラグ?
道真の憧れの地である唐にいた昭姫からの言葉には重みがありますね。
菅原道真は自らを唐風に「菅三(かんざん)」と名乗るほど唐に憧れています。きっと、なんとしてでも唐に行きたかったことでしょう。
894年、道真は遣唐使に命じられます。紀長谷雄と一緒に唐に行く予定でした。
あんなに唐が大好きなんだから喜ぶのかと思いきや、なんと道真は「遣唐使を中止してほしい」と申し出るのです。
詳しくはこちらの記事を参照してほしいのですが、遣唐使中止の理由を簡単に説明すると、唐の政治を真似ることから脱却し、日本独自の政治体制を打ち立てたいから、ということになります。
そこで思い出すのが、昭姫のセリフです。どこにいるかよりも、何をするのかが大事。
昭姫はこの漫画のオリジナルキャラクターですから、道真は彼女とこんな会話をしていませんし、もちろん彼女とも出会っていません。しかし、史実の道真も昭姫のセリフのような気持ちを抱いたからこそ、唐に行くという長年の夢を捨てて、自分の使命=日本独自の政治体制を打ち立てること、に生きることにしたのではないかと思います。
そう考えると、昭姫のセリフはその後の道真の決断を示唆しているようで面白いですね。
おわりに
原作漫画はまだまだ完結しなさそうですが、一体道真の人生のどこまで描かれるのでしょうか。物語の中ではどのように昭姫が道真の人生に影響を与えることになるのか、楽しみです。
東京公演も無事に完走できますように!
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