『カジノ・ロワイヤル』ざっくり感想

先日『カジノ・ロワイヤル』のツッコミ感想をアップしてからだいぶ日にちが経ってしまいました……。宝塚って常に全国各地で３演目くらい上演しているし（ちょうど今はそれより多いですね）、毎日たくさんニュースも出るわで記事が追い付きません！！うれしい悲鳴です。

今回は『カジノ・ロワイヤル』のざっくり感想を述べていきます！

※当ブログは基本的にはリアルタイムでの感想を書かないのですが、今回は特別に書きます！

ちなみに前回のツッコミ感想はこちら。

とにかく真風さんがカッコよかった！！
退団仕様
キキちゃんが輝いていた
２人の未来
おわりに

とにかく真風さんがカッコよかった！！

『カジノ・ロワイヤル』の感想、これに尽きますね。登場シーンからもう神でした。SNSでの観劇感想を見ると結構賛否両論あったのでどんな感じなのかな？という少々の不安を感じつつ観劇に行ったのですが、幕が開いた瞬間これは期待できる！！と思いました。真風さんが出てくるまでの映像も良かったですね。映画みたいで綺麗でした。全体的に映像の使い方が良かったと思います（上から目線っぽくてすみません！）。ナウオンステージでキキちゃんが話されていた似顔絵も、かなり満足でした（笑）。

この公演では、とにかく真風さんの男役芸が堪能できます。歩き方やたばこの吸い方ひとつとっても完成されていて、真風さんの熟成された男役の美学を存分に楽しむことができました。それから剣さばきも銃撃戦も見ものですね！舞踏会で踊るシーンもあり、もちろんカジノで賭けをしている様子もカッコよく、真風さんは本当にどの瞬間もカッコ良くて目がたりませんでした。全体も見たいし、他のジェンヌさんの方もみたいのに、真風さんから目が離せない……という感じです。

退団仕様

完全に退団公演って感じでしたね！！とにかく「退団！！」って感じの歌詞やセリフがたくさん出てきます。でも悲しいという感じではなくて、「これからも頑張るからね！また会おう！」というようなポジティブな印象を受けました。ショーはついていませんが、退団を意識した歌詞の曲があり、フィナーレでも真風さんが一人で踊って宝塚大劇場に別れを告げる、というようなシーンもあり、かなり退団仕様でしたね。物語のストーリー的にも、かなり退団公演として綺麗な仕上がりだったのではないでしょうか。真風さんが最後に舞台に手をつくのですが、なんだか急にここで真風さんの宝塚で過ごされてきた時間を思って泣けてきました。１人の10代の女の子が夢を抱いて、厳しい生活の中で自己を鍛錬してトップまで上り詰めたのか……しかも音楽学校まで含めると約20年間……！と思うと胸に熱いものがこみ上げてきましたね。

キキちゃんが輝いていた

宙組生全員が輝いていましたが、一際キラキラしていたのはやはり次期トップのキキちゃん！貫禄が違いました。

２番手期間が長く、ご本人もファンの皆さんも苦労が絶えなかったとは思いますが、この期間にとんでもなくいろいろなものを培われたんだなあと思わされる立ち振る舞いでした。きっと素晴らしいトップさんになられるんでしょうね。今から楽しみです。

ただ、ル・シッフルがあまりにあっけなく死ぬのは少しびっくりしました。実は生きてる……な〜んてことないかな、と思ったのですが、そんなことありませんでした。死んでます。「なんかこのシーン既視感ある？」と思ったら、フライング・サパもこんな感じでしたね……！総統01（演：汝鳥伶）の独白は手に汗握る迫力のあるもので、総統01の絶望に対してオバク（演：真風涼帆）はどう返すのか？？とかなりわくわくしていたのに、突然ミレナ（演：星風まどか）に殺されて拍子抜けした記憶……。もしかしてル・シッフルのラストは『フライング・サパ』へのオマージュだったりする？？しないか。

２人の未来

ここからは盛大なネタバレです。

ボンド（演：真風涼帆）はデルフィーヌ（演：潤花）と恋に落ちますが、結局２人は別れを選びます。ボンドは次の任務へ、デルフィーヌは夢をかなえるためにコンゴへ。このラストが、真風・潤花トップコンビの退団を彷彿とさせて本当によかったです。選ぶ道は違うけれど、そして一緒にいた時間も短いけれど、一緒にみた景色は忘れない。これからもお互いの道に向かって頑張ろう。そんなメッセージを感じました。私はあまりトップコンビ萌えをしない方なのですが、今回ばかりは萌えましたね……。添い遂げの良さってこういうことなんだ！！と思いました。

蛇足ですが、デルフィーヌに月組元娘役トップスターの美園さくらちゃんの姿を重ねてしまうのは私だけでしょうか？？笑　